去年、盲学校を卒業した皆川豊さんにウェブアクセシビリティについての話を聞いてきました。ウェブアクセシビリティとは関係ないけど、興味深い話をたくさん聞くことができたので紹介します。
ウェブアクセシビリティについての話は、 見えてない人にウェブアクセシビリティの話を聞いてきました をご覧ください。
生活の充実させるために
皆川さんは「サドゥー あんま・マッサージ」を経営されています。店内に金属のレールが張ってありました。

これが歩くための目印。点字ブロックよりわかりやすいから、目の見えない人はこれを使ったほうがいいと思うんだよね。
確かに、これなら私でも目を閉じて歩けそうです。(やってみればよかった。)


腕にしているのは、時計ですか?

そうだよ。これだと触って時間がわかる。
さて、この写真は何時何分を指しているでしょうか。

答えは、4時55分(4時56分かも)です。

目の見えない人って、しゃべるタイプの腕時計を使っている人が多いんだけど、そういう腕時計ってどれもかっこ悪いんだよね。それに、大勢人がいるところで時計がしゃべったら恥ずかしいじゃん。映画館とか。

映画観るんですか?

見るよ。今は音声ガイドがあるから、それで観られる。目は見えないけど観えるんだよね。目の見えない人って映画を観るっていう概念がそもそもないと思うんだけど、映画を観られるってことをもっと普及させたいな。
自分が見えなくてもどのように見られているか意識したい

皆川さんっておしゃれですよね。

洋服買いに行くのが趣味だからね。流行についての情報はYouTubeで集めているよ。服の形とか、デザインとか、大きさとか。

服はどうやって買っているんですか?

妻と一緒に好きなブランドの店に行くよ。例えばTシャツがあったら、「これかわいいよ」って言ってくれる。「どんなふうにかわいい?」って聞くと、「色は青で、虎の絵が描いてある。」とか言ってくれる。そして、「じゃあ、それ買おうかな。」ってなる。

そのやりとりがかわいい…!

目の見えない人って、いつも同じ服の人もいるみたいなんだけど、それは嫌なんだよね。自分が見えなくても、どんなふうに見えるか印象を大切にしたい。
完全に見えなくなるまでに死のうと思っていた

障害ある人にも欲を持ってもらいたいと思うよ。

欲…ですか…?

目の病気にかかってから、どんどん見えなくなっていったんだよね。日に日に見え方が変わっていく。だから、完全に見えなくなるまでに死のうと思っていた。でも、死ぬ勇気もなかった。そのうちにほとんど見えなくなって、そうしたら、「もういい。」って思った。どうせ見えないんだから、やりたいこと探そうと思った。
人と違うことをしたい

盲学校の入学式で答辞を読むことになったんだけど、よくある答辞って堅苦しくて嫌なんだよね。だから、髪型を水玉にした。

髪型が水玉模様って…!

校長先生には「やっちゃったものは仕方ない。」って言われたよ。

校長先生、寛容…!

で、答辞の内容もよくあるやつじゃなくて、自分で考えた。

鳥は自由に飛べる。
魚は自由に泳げる。
でも、鳥は怪我をしたら飛べない。
人間は怪我しても生きていける。
目が見えなくても生きていける。

そんな内容を話したら、先生たちから「よかったよー。」って言われちゃってさ。

確かに、いい内容ですね!

見えないことをむやみに悲観するんじゃなくてさ、ブラックジョークにしちゃえばいいんだよね。
皆川さんはとても気さくで、たくさんの話をしてくれました。記事にできないような話も…。
皆川さんに会いたい人は
皆川さんは、「サドゥー あんま・マッサージ」を経営されています。マッサージを受けながらいろんな話を聞いてみては?



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